姉妹校はじまり物語
最初に蒔かれた小さな種には、大きな希望が託されていました。
姉妹校それぞれの、知ってるようで知らない創立の頃の物語を紹介します。
(当時の会長名を記載しています)
札幌聖心女子学院英語専攻科
真理茂会会長 山屋 俊恵(真21)
「まりも」のように ―聖心の愛の動きの中で―
札幌聖心女子学院高等学校第1回生が卒業する前年、1968年に行われた聖心会の会議の席で、初代校長シスター吉川茂仁香は札幌聖心に英語専攻科を設置することの必要性を力説されました。札幌聖心創設時、学院で働くシスターズの中には北海道出身者が一人もおらず、学生、保護者、お取引先の方々を通して北海道の文化に接し、その魅力に強く惹かれ『道産子である学生を北海道に根ざした女性に育て上げたい』という創立者としての夢を心に抱かれました。北海道の文化とイエズスのみこころの精神とが結びつくことを、強く望まれたその思いが英語専攻科を開設させた原動力でした。
1969年4月、18名の希望に満ちた1回生を迎えて2年制英語専攻科がスタート。少人数ながら、幅広い分野の沢山の素晴らしい先生方に恵まれました。日本初の心臓移植手術を執刀された和田寿郎先生の「公衆衛生学」、精神科医村田忠良先生の「精神衛生学」やイタリアに留学されていた村田先生のイタリア語講座は、高校生の受講希望者までおりました。
1972年2月には札幌オリンピックのため来道中の美智子妃殿下(当時)がご来校され、札幌オリンピックでは専攻科生が通訳ガイドをお手伝いしました。
1975年4月、シスター速水弥生の送別会に1〜7回生が集まり「まりも会」が誕生(1991年7月「真理茂会」と改称)。
1982年から夏季海外研修がスタート。この年は米国カリフォルニア州メンロパークの聖心学院にお世話になりました。
1986年〜1995年の9年間、札幌地区にある大学・短大のESSサークルが主催する「ドラマフェスティバル」に連続参加し、ほぼ毎年金賞を受賞しました。
1997年3月に英語専攻科は休科となりました。
以下、英語専攻科設立当初の担任であり、「まりも会」の名付け親でもあるシスター速水弥生のお言葉です。
『同窓会が「真理茂会」という名を持つことは決して偶然ではないように思われてなりません。人々の心が不信と愛の欠如で傷ついている世の中にあって真理を求め続け、惜しみない心、愛と真実をもって広く人々と関わっていくなら……自分自身を、また周りの人々をより大きな友愛の円へと巻き込んでいくことでしょう。丁度、限られた場でありながら神の計らいによって創り出される「まりも」のように。
シスター吉川茂仁香が示された創立への熱意は、英語専攻科を大きく発展させるためではなく、たとえ少人数ではあっても、そのような強く美しい心を持って生きる人を育てたかったからなのだと感じます。聖心の愛の動きの中で育まれた同窓生が、年月をかけて育つ深い緑のビロード玉のまりもの如く、強くまろやかに生きていかれますよう心から祈っております』
英語専攻科が皆様の心の中で永遠に在り続けますように。

英語専攻科第1回卒業生

授業風景

ドラマフェスティバルに連続参加、金賞を受賞

ドラマフェスティバルに連続参加、金賞を受賞

第4代校長シスター竹井恒子
参考資料:『札幌聖心女子学院英語専攻科のあゆみ』(1997年発行)






