2015年「英国JASH会員の集い」秋の親睦会のご報告

2015-12-13

 2015年秋の親睦会のご報告

 日時: 11月30日(月)
     11:45 受付開始
     12:00 講演
     12:45 ランチ開始
     14:00 ご本の販売、サイン会
         歓談
         喜谷様より「もみじの家」のご報告
         寄付の為の手編みスカーフの販売
     15:00 お開き
場所: Chinese Restaurant “Shanghai Blues”  193-197 High Holborn

今回の同窓会は、現在幹事のお一人である伊藤恵子様(小林み42)の初めての小説「My Shanghai 1942-1946」の出版を記念して講演をして頂きました。場所は、本の題名にぴったりの”Shanghai Blues”というHolborn High Streetにある中華料理のお店で、一人£25の飲茶ランチに致しましたが、9名のゲストを交じえ、総勢27名の方々のご出席で、しかも新会員の方が4名もいらっしゃり、和気藹々とした雰囲気の中で、盛会のうちに終了致しました。個室もちょうど良い大きさで、3卓の丸テーブルに9名ずつ座り、マイクなしで充分聞こえました。
12:00に幹事による開会の辞、ゲスト及び新会員のご紹介の後、早速に講演。

 ≪伊藤恵子様のお話の要約≫
この小説が完成するのに、まず5年かかり、後の1年は細部に渡って事実関係、時代考証等の修正にかけたので、出版に至るまでは、6年かかった。それまでは、論文を書いたり、国連で仕事している際には、調査して報告を書くなど、書く事は好きで慣れていたが、小説を書くのは初めてなので、creative writingのコースを取った。
本の基盤となっているのは、両親が、結婚早々の1942年に上海に渡り、戦争を挟み様々な経験を重ねた、1946年までの上海における生活である。主人公岸本英子は、母である訳だが、書き進んで行くうちに、母を描いているのではなく、たちまちその主人公の女性のイメージが膨らんでいき、小説が展開して行った。とはいえ、生前に母にインタビューをして、当時の上海での生活の様子を聞いておいたのは大変助かった。
今回の処女作は、日記形式という事もあり、どちらかといえば、”地味な小説”と言えると思うので、次回はもっと枠を広げたものを書きたいと思う。
質問に答え、日本語に訳す事は考えていて、聖心の友人で翻訳家の方に打診しているところである。

                 *********
お話の後、本の販売とサイン会に移りましたが、一冊£19.50、ハードカバーで、385ページに及ぶ立派なもので、多くのゲストの方々も買って下さり、感謝致しております。

歓談の途中で、喜谷昌代様(み40)より、「もみじの家」の進展状況について、お話がありました。2014年春の同窓会の際にお話し頂いた、日本で初めての、子供の為のホスピスが、「もみじの家」という名称に決定し、ついに来年の4月15日に、東京都世田谷区大蔵にある、国立成育医療研究センターの敷地内の一部に、オープンする運びになったという素晴らしいご報告でした。ご出席の皆様に、とてもよく説明されているパンフレットを一部ずつお配りしましたので ”内容をご理解頂き、今後もご支援頂ければ嬉しゅうございます。”という喜谷様のお話でした。

最後に伊藤恵子様より本の売り上げの一部である£90と、フライ豊子よりの手編みスカーフの売り上げである£80の、合計£170を「もみじの家」にご寄付させていただきました。
本及びスカーフをご購入下さいました皆様、ご協力、誠に有難うございました。

≪次回の同窓会予告≫
来年の4月頃にBarnesにあるWWT London Wetland CentreでBirdwatching+ランチを計画しております。
また皆様にお目にかかれますのを楽しみにしております。
                     幹事  岩永照子(宮21)
                         伊藤恵子(小み42)
                                                                      フライ豊子(み52・宮21)記

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 英国「JASH会員の集い」①