JASH創立50周年記念 第28回「JASHの日」開催報告・御礼

2014-03-23

2014年3月19日(水)、やわらかな春の日差しのもと、第28回「JASHの日」が開催されました。
総会は、聖心女子大学オーケストラOG会ソルディーノ有志によるアヴェ・ヴェルム・コルプスに乗って幕を開けました。半世紀の道のりを祝福するシスター田中玲子JASH理事・聖心会代表の祈り、シスター新庄美重子JASH名誉会長の開会宣言で、早々に出席者の心がひとつにまとまりました。続いて、堀田公子JASH会長が歴代JASH会長を紹介しました。残念ながら、JASH設立に奔走された初代会長門野まり子から第4代会長須賀敦子までの方々はすでに亡くなりましたが、第5代 三田千世、第6代 立田和子、第7代 坂上多恵子、第8代 桑田冨三子、第9代 渡辺寿恵子、第10代 小堀玲子は揃って出席され、会場は盛大な感謝の拍手に包まれました。更に、JASHとAMASCの歴史に名を刻む元AMASC役員、AMASC東京大会時のAMASC執行部も紹介されました。

そのほか、50周年記念の特別なプログラムとして、AMASC会長パメラ・スナイダーよりの祝賀メッセージの紹介、学校法人理事長よりお預かりしてJASHボランティアが2年がかりで完成させた貴重な聖心会会員の著作2冊の翻訳版の贈呈が行われました。

続いてJASH書記によるプレゼンテーション、「JASH50年の歴史」が披露されました。この発表のため、JASH役員は、各同窓会の会報や各学校発行の歴史書から、JASH、AMASCの歴史をたどりました。そこからは、世界にも稀有な統合同窓会組織の設立という理想に向かって邁進された初代会長門野まり子や、それを助けて下さったシスター方の熱意と興奮が手に取るように感じられました。その熱意、興奮を会員皆さまと分かち合いたいという思いを込めて、製作したプレゼンテーションです。ホールロビーで行われたJASH資料委員会の展示とともに、JASH、AMASCの歴史に大きくスポットライトが当てられました。

3月末日でJASH役員の半数が交代するため、堀田会長の退任挨拶と退任役員の紹介、続いて、次期役員の紹介と中山洋子次期会長の挨拶がありました。そして総会の締めくくりは、隈部真未編曲・伴奏、グリークラブOG会リードによる聖心各校校歌メドレーの合唱でした。久し振りに校歌を歌い、スクリーンに映し出された母校の懐かしい写真を見ながら、涙ぐむ方も見られました。また、プログラム後半に、皇后陛下ご臨席の栄誉に浴し、JASHの歴史にまた貴重なシーンが刻まれました。

総会後の昼食会は、例年どおりホスピタリティー委員会が中心となって準備し、JASHボランティアによる生け花と、手作りケーキの数々、そして在日AMASC会員のパトリシア・カルデナス駐日コロンビア大使よりの贈り物、コロンビアコーヒーが、歓談のひとときを盛り上げました。また、8同窓会とJASHがそれぞれのオリジナルグッズなどを並べたミニバザーも、にぎわいを見せていました。

このように、「JASHの日」、又、JASHの運営そのものは、会員ひとりひとりが異なる能力を持ち寄り、発揮することによって実現しています。それをひとつにまとめているのは、皆の母校への思いです。そして、そのJASHが半世紀の長きにわたって活動を続けてこられたのは、初代会長以下歴代会長、役員、理事、ご協力くださる学校、聖心会の連携と絆ゆえであり、そのどれひとつが欠けても、JASHはその存続することはできなかったでしょう。

「JASH創立50周年を記念して」と銘打った一日、出席者に、JASH、AMASCがどのようにして設立されたのかを知ってその存在意義を感じ、また聖心一家の有難さを改めて実感していただける場面があったとしたら、私ども役員にとってこれ以上の喜びはありません。

この日もまた、過去となり、歴史の一ページとなります。ここを出発点として、JASHがこの先どのような道のりを歩んでいくのか、それは私たち会員の手にかかっています。JASH役員一同、その自覚を持って、今後も粛々と、着実に、活動を続けてまいります。