温情の灯会 懇話会

2018-07-13
ドゥシェーン会

温情舎は、不二農園を経営していた実業家岩下清周氏が、1920年に農園で働く人々の子どもと地元の子どものために建てた男女共学の学校で、清周氏の長男の壮一神父が初代校長を務めました。後に、清周氏の三女のSr.岩下亀代を通じて、農園の全てが岩下家から聖心会に寄贈され、温情舎小学校の経営も聖心女子学院に移りました。

 

温情舎小学校、女子中学校、家政学校、聖心温情舎小学校・中学校などを経て不二聖心女子学院小学校・中学校・高等学校になりました。学院では、2020年を「創基100年」としてお祝いします。聖心ではない学校をルーツに持つ姉妹校は他にはありません。温情舎の名前は「温情の会」として残り引き継がれています。

温情舎の同窓会ができたのは、実はごく最近のことです。マラソン大会や秋のつどいの時に開ける黄瀬川沿いの門の一段高くなったところに、「温情の灯」と書かれた石碑があります。1992年不二聖心女子学院創立40周年の年、温情舎小学校の敷地跡にこの碑が建てられました。

 

長年この地を母校として訪ねることが難しかった温情舎ゆかりの皆様が、拠り所を得て翌1993年に同窓会「温情の灯会」ができました。それ以来、秋のつどいでは心のこもった手作り品を販売し、生徒たちの作品や発表をご覧になり、楽しんでくださっています。7月1日に開かれた懇話会では、皆様の思い出話、出し物、合唱などが行われました。思い出話では、ストーブ用の薪取りのような今では考えられない話と共に、茶摘みをしたという今の生徒も同じ場所で同じ経験をしている話もありました。

 

最後に、温情舎小学校の校歌、聖心温情舎の校歌、聖歌「かみともにいまして」を歌いました。聖心温情舎の校歌は、不二聖心の校歌と最後の部分が違うだけです。帰りに、温情舎跡を訪ね、「温情の灯」の碑から黄瀬川を眺め、母校の歴史の厚みを再認識いたしました。

 

※出典:岩下神父様写真「不二聖心女子学院創立50周年記念誌」より
温情舎写真「われらが学び舎温情舎ー創立八十周年記念誌」より