Darkness into Light 日本語訳「暗闇から光へ」

2018-09-17

Darkness into Light

 

Darkness into Light
日本語訳「暗闇から光へ」

 

闇と光、何処に行くべきか、何を為すべきか、何も判らない混乱状態の中からの創設ーローズ フィリピン デュシェーンが生きて行く中で向き合わなければならなかったことは、一体何だったのでしょうか?

フィリピン デュシェーンは、ミッショナリーとしての召命をずっと心に感じていましたが、マグダレナ ソフィアが彼女を北アメリカに向けての冒険に出航させる許可を与えるまでには、かなり長い時間がかかりました。
長い間、インデイアンと共に暮らすことを願っていたフィリピンでした。しかし、まずは、ミズリーの子どもたちと過ごすことから始めなければなりませんでした。後に、長い長い旅の果てに行き着いたポトワトミでしたが、そこで彼女は、大きな壁にぶつかります。インデイアンの言葉を学ぶことが彼女には、容易でないことがわかったのです。しかし、彼女は、諦めませんでした。
フィリピンは、自分にできること、つまり、インデイアンのためにひたすら祈ったのです。その結果、ポトワトミの人たちは、彼女のことを「いつも祈っている婦人」と呼んでいたのです。

フィリピン デュシェーンは、何か困難に直面した時、また、自らが描いていた夢が現実とはほど遠いと感じながらもそれを受け入れなければならなかった時も、決して諦めることはありませんでした。
フィリピンは、いつも目の前にある闇の中に一条の光を見つけ出し、その闇から抜け出す方法を探すことができたのです。
そして、自分の能力の限界を超えるような決断が必要だった時も、決して諦めずに、大きな視野を見据え、心を開いて立ち向かっていったのでした。 

このようなことは、単にプラス思考の個人的な性格の故になし得たことだったのでしょうか?
むしろ、それ以上にその人が、主の導きに心を委ねた強さにあったのです。
それは、闇のトンネルの中を、光に向かって、一歩、一歩、神の導きに従って歩いた一人の女性の強い意志と力によるものなのでしょう。
フィリピンに何を為すべきかを決意させたものは、彼女自身の意志でも、望みでもなく、現実の中に彼女が見出した神のみ旨だったのです。

 

文:イルセマリ・ワイフェンRSCJ、  中央ヨーロッパ・ドイツ管区
画:マグ・ラドスロ・セレウィッツ  ウィーン
訳:崎川由美子

 

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