日本語訳「フィリピン  土に落ちた一粒の麦」

2018-08-06

Philippine

 

Philippine
Grain of Wheat Fallen into the Earth …
日本語訳「フィリピン 
     土に落ちた一粒の麦」

 

フィリピンがしたことは、ただ畝を切り開き、困難なうちに種を蒔いただけでした・・・しかし、いつの日か、聖心がそれを収穫したのです。フィリピンの役割は、茨の茂みをかき分け、道を開くこと。彼女こそ神から送られた開拓者です。(モンシニョール・ボーナールの言葉)

フィリピンは表立つことはしませんでした。地球の果てに神の愛を宣べ伝えるという情熱に駆り立てられ、ルイジアナに着き、49歳で種まきという忍耐のいる旅路を歩み始めました。様々な求めや申し出に応えつつ、仲間として与えられた教会の司祭たちと憶することのない対話を持ちながら、女性的な直観に従って、分別をもって進みました。ミッションが豊かに実り、急速に発展したときも、彼女はその隠れた苦しみの面のみを見つめました。すでにご復活の成果が周りで働き始めている中、彼女はイエスと共に十字架を背負うのでした。

今日私たちの地球は、神の拒絶、無関心の文化で揺らいでいます。その一方で、人間性への渇望、環境の改善への願望にも満ちています。私たちはどのような畝を切り開くべきでしょうか。どんな種をまくべきでしょうか。弱さを受け容れ、今日の市民のありようを慎み深く、ためらいながらも探求することが、イエスと共に十字架を担うこと、そしていつの日か刈り入れがなされるために必要な種まきなのでしょうか。

 

文:マリー・ポール・プレア RSCJ ベルギー‐フランス‐オランダ管区
画:マイクロソフト クリップアート
訳:新井協子

 

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